
2025-04-02
合格サポーターOBが語る「公務員の仕事~職歴13年を振り返って~」
大学生協オリジナル公務員講座を受講したOBOGへのインタビュー。
今回は公務員になって10年超の先輩が登場です。
(全3回連載の3回目です)
①公務員になろうと思ったきっかけ ②「公務員試験対策の鍵」とは?
太田さん
略歴:愛知県西尾市出身。三重大学を卒業後西尾市役所で勤続13年。三重大学在学中に生協公務員講座サポーター活動に参加。卒業後も後輩の活動にゲスト参加し、応援を続けている。
例:西尾市行政機構図
私の勤めている西尾市役所では年に1回異動希望を出すことができます。私は13年間の勤務で3つの課、4つの担当で業務経験を積んできました。

ここでは私が経験してきた公務員の仕事の体験談をお伝えします。
入庁してすぐ担当したイベントでは、新人の私に口をきいてくれない人もいました。ですが、1年間一緒に仕事をさせてもらい、その人に「お前は見込みがある」とか「お前の頼みならやってやるよ」と言われた時は本当にうれしかったことを今も覚えています。
今でも自分が携わったイベントなどには必ず顔を出すのですが、子どもを連れて行くと地域の方々が我が子のように可愛がってくれます。人とのつながりで仕事が回っていくことや日頃からの人間関係を作る大切さを学びました。
次の仕事はそれまでの観光担当の仕事とは真逆の世界のような仕事でした。観光課が「外」の仕事だとしたら税務課は「内」の仕事です。観光担当時は「感性・感覚」の仕事でしたが、税の仕事は「法律」に基づかなければならない。「こんな感じでいっか」は絶対ダメな世界です。この真逆な世界に…これはこれでハマりました(笑)。「限られた時間内でどれだけタスクをこなせるか?!」「いかに間違えずに早く効率的に仕事を行うか」に挑戦することに燃えていました。業務で必要なPCスキルも通信教育を受けて勉強しました。市民への説明にも応用できるので、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格も取得しました。たくさん本を読み、いろんな人に教えてもらい、経験を積んで定着させる日々でした。異動後4年目には担当内の業務の方針や計画を立てて人に指示するような「とりまとめ」と呼ばれる役割になりました。そこで、自分が異動したての時に税務システムの操作方法が右も左も分からず苦労した経験から、初任者でもスムーズに仕事ができるようにシステムマニュアルを作りました。自分の知識や経験の蓄積を他の人にも役立ててもらい、効率的に業務遂行できる職場づくりに貢献できたのでは、と思います。
市民税担当の仕事が面白くて本当はもう少し…と思うタイミングでの異動でした(5年目)。
次の仕事は広報紙の編集やSNSを使ったシティプロモーション業務、WEBサイトの管理などでした。
観光担当時代の人脈や経験も活かせたので、周りの方に「戻ってきたのね」と言われたりして、楽しく取材させてもらいました。ただ「自分ってクリエイティブセンスがないんだな」と実感しまして(苦笑)。ゼロから記事を作るのが苦手で、本当に大変でした。写真を撮るのは好きでも、それを記事として人に伝えるようにするのはまったく話が違う…。他市の広報紙や雑誌を読んだり、インスタグラマーの投稿をチェックしたりと、勉強する毎日でした。
愛三時報2025年3月5日の記事
そして現在、私は統計担当をしています。自ら異動希望を出して、希望通りの配属でした。
今年2025年は5年に1回の国勢調査が行われる年です。統計は『揺れる社会の揺るがぬ指標』と言われています。国や地方公共団体の政策立案、民間企業の経営戦略などに統計データは活用されています。私はこの統計データを『作る』過程に関わることに大きなやりがいがあるだろうと感じました。統計データを作る過程は、調査員が西尾市の調査対象世帯に調査の協力をお願いし、回答を集め、データを取りまとめます。自分達が調査したデータが未来の社会をつくっていく…すごいことだな、と思います。
実は国勢調査の仕事は職場内でとても大変だと言われており、自ら希望していく人はあまり多くありません。そんな大変だと言われるところだからこそやってみたい…という想いも「やりがい」につながっていると思います。
市民税担当の時はFPの資格を取得しましたが、今度は統計の専門資格取得に挑戦します。統計データを集めるだけでなく、データを的確に分析できるようになればまた一つ成長できると考えています。
私が考える公務員の仕事の最終的な目標は「市民の生活が豊かになること」です。この目標に向けての過程や費用対効果の考え方は民間企業等と大きく異なってくるのではないかと感じます。
自分が携わっている仕事はどんなことでも「必ず社会の役に立つ、市民の役に立つ」と思えることも大きいかな、とも感じます。
また自分の関わった仕事が新聞に取り上げられる、ということもやりがいにつながっています。行政の記事は取り上げられる機会も多いです。その時に自分の名前が載るとか、目立つなんてことは全くないのですが、自分が関わった仕事が「形」になって紹介されていくことで達成感を得られます。公務員の仕事は、自分の名前は残らなくても自分の関わった「仕事」が歴史になって残っていくんです。
公務員になってからも多くのことを勉強しました。人脈を頼って教えてもらったり、教える立場になったりもあります。
大学生の頃はそんなことを考えていませんでしたが、学び続ける習慣も人脈を大切にすることも…学生時代からやってきたな、と思います。公務員試験の延長線上に今の自分の仕事のやりがいや大切にしていることがあるのだと改めて気づきました。大学時代の自分自身から成長して、大きく変化していく人や路線変更していく人もいると思いますが、私の場合はけっこう延長線上にいるな、と思います。
今大学生活真っ最中の方がこの記事を読んでくれていたら、今の自分の生活の延長線上に未来の生活がある…そんな光景を少し想像してみてもらえるとうれしいです。
関連リンク
②「公務員試験対策の鍵」とは?①公務員になろうと思ったきっかけ
将来の進路選択に公務員を考えている人への記事はコチラ

大学生協オリジナル公務員講座の情報はコチラ
名古屋大学:名大生のための公務員試験合格対策講座 静岡大学:公務員試験対策講座 三重大学:オリジナル公務員講座 岐阜大学:公務員試験対策学内講座 愛知教育大学:愛教大生のための公務員試験対策講座
上記以外の大学に通学中の方
大学生協オリジナル公務員講座
今回は公務員になって10年超の先輩が登場です。
(全3回連載の3回目です)
①公務員になろうと思ったきっかけ ②「公務員試験対策の鍵」とは?

名前:太田正義さん
所属:愛知県西尾市総合政策部広報広聴課
出身:三重大学人文学部文化学科
所属:愛知県西尾市総合政策部広報広聴課
出身:三重大学人文学部文化学科
公務員の仕事の種類について
どんな仕事の種類があるの?
まず、公務員の仕事についてあまり知らない人は各自治体のウェブサイトなどで行政機構図に目を通してみてください。「これも市役所の仕事なのか!」と驚くような部や課の名前を発見することもあるのではないでしょうか。例:西尾市行政機構図
私の勤めている西尾市役所では年に1回異動希望を出すことができます。私は13年間の勤務で3つの課、4つの担当で業務経験を積んできました。

どんな働きがいがあるの?
ここでは私が経験してきた公務員の仕事の体験談をお伝えします。
① 商工観光課 観光担当
西尾市への観光客を増やす企画を考えたり、地域のイベントや祭りなどを市民の方と協力して運営したりする仕事です。西尾市出身の私でもなじみのない地域や知らない観光地・店舗がたくさんあったので、まずは現地に行ってみる、顔を見せに行くをモットーにしていました。
観光担当時代の太田さん
(テレビ出演食レポの様子)
また、ご当地キャラクターの着ぐるみを着てダンスしたり、テレビで食レポをしたりと、公務員っぽくない仕事も経験させていただきました。
今でも自分が携わったイベントなどには必ず顔を出すのですが、子どもを連れて行くと地域の方々が我が子のように可愛がってくれます。人とのつながりで仕事が回っていくことや日頃からの人間関係を作る大切さを学びました。
② 税務課 市民税担当
次の仕事はそれまでの観光担当の仕事とは真逆の世界のような仕事でした。観光課が「外」の仕事だとしたら税務課は「内」の仕事です。観光担当時は「感性・感覚」の仕事でしたが、税の仕事は「法律」に基づかなければならない。「こんな感じでいっか」は絶対ダメな世界です。この真逆な世界に…これはこれでハマりました(笑)。「限られた時間内でどれだけタスクをこなせるか?!」「いかに間違えずに早く効率的に仕事を行うか」に挑戦することに燃えていました。業務で必要なPCスキルも通信教育を受けて勉強しました。市民への説明にも応用できるので、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格も取得しました。たくさん本を読み、いろんな人に教えてもらい、経験を積んで定着させる日々でした。異動後4年目には担当内の業務の方針や計画を立てて人に指示するような「とりまとめ」と呼ばれる役割になりました。そこで、自分が異動したての時に税務システムの操作方法が右も左も分からず苦労した経験から、初任者でもスムーズに仕事ができるようにシステムマニュアルを作りました。自分の知識や経験の蓄積を他の人にも役立ててもらい、効率的に業務遂行できる職場づくりに貢献できたのでは、と思います。
③ 広報広聴課 広報広聴担当
市民税担当の仕事が面白くて本当はもう少し…と思うタイミングでの異動でした(5年目)。
次の仕事は広報紙の編集やSNSを使ったシティプロモーション業務、WEBサイトの管理などでした。
観光担当時代の人脈や経験も活かせたので、周りの方に「戻ってきたのね」と言われたりして、楽しく取材させてもらいました。ただ「自分ってクリエイティブセンスがないんだな」と実感しまして(苦笑)。ゼロから記事を作るのが苦手で、本当に大変でした。写真を撮るのは好きでも、それを記事として人に伝えるようにするのはまったく話が違う…。他市の広報紙や雑誌を読んだり、インスタグラマーの投稿をチェックしたりと、勉強する毎日でした。

課員みんなで校正を繰り返し、作り上げた広報紙が広報技術を競うコンクールで賞を取ったときは、読みやすい広報紙として認められたと課員全員で喜び合いました。
④ 広報広聴課 統計担当
そして現在、私は統計担当をしています。自ら異動希望を出して、希望通りの配属でした。
今年2025年は5年に1回の国勢調査が行われる年です。統計は『揺れる社会の揺るがぬ指標』と言われています。国や地方公共団体の政策立案、民間企業の経営戦略などに統計データは活用されています。私はこの統計データを『作る』過程に関わることに大きなやりがいがあるだろうと感じました。統計データを作る過程は、調査員が西尾市の調査対象世帯に調査の協力をお願いし、回答を集め、データを取りまとめます。自分達が調査したデータが未来の社会をつくっていく…すごいことだな、と思います。
実は国勢調査の仕事は職場内でとても大変だと言われており、自ら希望していく人はあまり多くありません。そんな大変だと言われるところだからこそやってみたい…という想いも「やりがい」につながっていると思います。
市民税担当の時はFPの資格を取得しましたが、今度は統計の専門資格取得に挑戦します。統計データを集めるだけでなく、データを的確に分析できるようになればまた一つ成長できると考えています。
働く前と今、気持ちの変化は?
ずっと楽しい
公務員になろうと思った頃と、実際に経験してきた現在の自分…変わっていないです。ずーっと楽しいです。もちろん大変だと感じる時もありますが、「公務員の仕事」は楽しいです。仕事の面白さ
公務員の仕事はいろんな意味で「カタイ」という印象があるように思います。確かに法律に基づく仕事も多いですが、実際働いていて感じるのは「自分の思い通りに進めていくができる」ことが多く、自分の意見が活かせる場面が多い!ということです。ある程度上司からの指示はありますが、仕事のやり方、進め方は自分で考えて行動することが多いです。基本的に一人だけで遂行する仕事はなくて、課やチームのメンバー、時には市民と協力して、一緒に最善の方法を考えて仕事を進めていきます。これは公務員に限らず、一般的な「仕事のやりがい」に通じることかもしれませんね。公務員の仕事とは
利益追求ではない点が大きいです。私が考える公務員の仕事の最終的な目標は「市民の生活が豊かになること」です。この目標に向けての過程や費用対効果の考え方は民間企業等と大きく異なってくるのではないかと感じます。
自分が携わっている仕事はどんなことでも「必ず社会の役に立つ、市民の役に立つ」と思えることも大きいかな、とも感じます。
自分の関わった「仕事」が歴史になる
また自分の関わった仕事が新聞に取り上げられる、ということもやりがいにつながっています。行政の記事は取り上げられる機会も多いです。その時に自分の名前が載るとか、目立つなんてことは全くないのですが、自分が関わった仕事が「形」になって紹介されていくことで達成感を得られます。公務員の仕事は、自分の名前は残らなくても自分の関わった「仕事」が歴史になって残っていくんです。
今後の展望
こんな公務員をめざしたい
「こうしたい」と言う人に対して、そのためにいろんなものやことを提供できる人になりたいです。「これはこの人に聞いてみたらいいんじゃない?」という人脈だったり、「こういう考え方もあるんじゃない?」というアイデアだったり、「こんな進め方もあるんじゃない?」という戦略や方策だったり…。そのためには自分が提供できるだけの「経験」をすることが大切なので、いろいろ頑張ろうと思えます。経験してきた場数の分だけ人に役立つことができるので。これまでの延長線上に今と未来がある
ふりかえってみて「今の仕事も公務員試験勉強の延長だな」と感じました。公務員になってからも多くのことを勉強しました。人脈を頼って教えてもらったり、教える立場になったりもあります。
大学生の頃はそんなことを考えていませんでしたが、学び続ける習慣も人脈を大切にすることも…学生時代からやってきたな、と思います。公務員試験の延長線上に今の自分の仕事のやりがいや大切にしていることがあるのだと改めて気づきました。大学時代の自分自身から成長して、大きく変化していく人や路線変更していく人もいると思いますが、私の場合はけっこう延長線上にいるな、と思います。
今大学生活真っ最中の方がこの記事を読んでくれていたら、今の自分の生活の延長線上に未来の生活がある…そんな光景を少し想像してみてもらえるとうれしいです。
関連リンク
②「公務員試験対策の鍵」とは?①公務員になろうと思ったきっかけ
将来の進路選択に公務員を考えている人への記事はコチラ

大学生協オリジナル公務員講座の情報はコチラ
名古屋大学:名大生のための公務員試験合格対策講座 静岡大学:公務員試験対策講座 三重大学:オリジナル公務員講座 岐阜大学:公務員試験対策学内講座 愛知教育大学:愛教大生のための公務員試験対策講座
上記以外の大学に通学中の方
大学生協オリジナル公務員講座