
2025-03-14
社会体験企画『なりきり公務員プロジェクト in 西尾』
社会体験企画『なりきり公務員プロジェクト in 西尾』が2024年10月~12月開催されました。
『なりきり公務員プロジェクト』は大学生協が実施する社会体験企画のひとつです。
2024年度で6年目を迎えました。
『なりきり公務員プロジェクト in 西尾』概要
2024年は西尾市をテーマに3日間のプログラムが行われました。■スケジュール
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■参加者
名古屋大学、愛知教育大学、三重大学、岐阜大学、中京大学、日本福祉大学、南山大学の1、2、3年生25名が参加しました。
■参加者の声

Aさん
将来公務員になりたいと考えているため、地域が抱える課題を発見し、解決に取り組むという公務員の仕事が体験してみたいと考え、参加しました。課題解決についてだけではなく、それと同時に、公務員の仕事をする上で重要なことや、公務員のもつべき考え方や視点について、フィールドワークに取り組む中で、学びたいと考えています。

Bさん
これまでの自身の関心とは異なる分野について取り組み、新しい視点を持ち、物事を多角的に捉えることができる人になりたいと考えています。また、他大学の人との交流を通して、視野を広げるとともに、自身の成長につなげたいと考えています。自分が感じたことをたくさん口に出し、それをグループのメンバーが少し変えてアイデアにつながるかもしれないので、「新たな視点から」ということを大切にしていきたいです。
『自治体が抱える課題を市職員と一緒に解決しよう!』
市職員が提起する西尾市が抱える5つの課題について、公務員を目指す大学生と市職員が一緒に課題解決策等を考え、公務員という仕事を通じて学びや成長を体験します。課題ごとにグループを組み、課題解決に取り組みます。■西尾市の課題テーマ
- 学生防災リーダーが支える西尾の未来
- ふるさと納税で地方創生。寄付金アップ作戦!
- まちなか賑わい創出!空き家空き店舗をリノベーション
- 西尾市のSNSをアジャイル思考でアップデート!
- 外国人と共に進める多文化共生・国際交流
プロジェクトの大事なポイント
- 「行政としての視点」を持つ
- 多角的な考えを関わる役場職員、共に行動する仲間から学ぶ
- 実際に自分で「見る、聴く」ことの価値を知る
開催報告詳細
1日目 事前学習会
10月28日(月)西尾市でのフィールドワークをする前の事前学習を行いました。

課題説明を受ける様子
参加者は事前に西尾市に関する学習を行い、市職員の方から課題テーマについて説明を受けました。
その後グループワークを行い、2日目のフィールドワークの準備を進めました。
グループワークではフィールドワークの訪問先の選定や行程表を作成しました。
その後グループワークを行い、2日目のフィールドワークの準備を進めました。
グループワークではフィールドワークの訪問先の選定や行程表を作成しました。
グループワークの様子
発表の様子
■参加者の声

Cさん
事前学習会に参加するまで初対面の人と上手くやっていくことができるか不安だったが、思った以上に早く打ち解けることができました。フィールドワークでも住民の方のお話を積極的に聞き、実際に住む人がどう感じているのか、何を課題として捉えているのかを明らかにするとともに、自分の目で見ることで現地に行かないと分からない問題点や良さを発見し、課題解決につながるような提案を考えたいです。
2日目 西尾市内フィールドワーク
11月9日(土)西尾市内にフィールドワークに行ってきました。
各グループで計画した施設や店舗を訪問しました。
住民・市職員との交流から、自分たちが考えていた「西尾の魅力や課題」とのギャップにも直面し、「新たな発見があること」を体感することができました。
■当日の各グループのレポートはコチラから
画像をクリックしてご覧ください
3日目 企画プレゼン発表
12月5日(木)課題解決について市長・市職員の方へプレゼン発表を行いました。
自分で実際に見て、感じた視点と住民や市職員の方の声から、多角的に分析し、それを反映させた課題解決について発表していました。
※オンライン開催
■参加者からの声

Dさん
グループワークを通して、多様な視点から議論することで、自分だけでは思いつかない斬新な発想を得て、企画の完成度を高めることができました。
公務員、学生、市民それぞれの立場から意見交換することで、行政の課題や制約を理解し、理想だけでなく現実的なプランを考える必要性を学びました。
提案内容については、メリットだけでなく課題にも言及することで、より現実的な視点を持つことができました。この経験を通して、今後もチームと積極的に意見交換し、協調しながら地域や周りの人のために貢献していきたいです。
公務員、学生、市民それぞれの立場から意見交換することで、行政の課題や制約を理解し、理想だけでなく現実的なプランを考える必要性を学びました。
提案内容については、メリットだけでなく課題にも言及することで、より現実的な視点を持つことができました。この経験を通して、今後もチームと積極的に意見交換し、協調しながら地域や周りの人のために貢献していきたいです。

Eさん
中村市長からのフィードバックを受け、政策立案には活用方法だけでなく、実行に必要な要素や現状の課題を考慮することが重要だと学びました。特に、市長の「公務員の種類に優劣はなく、ただ視点が違うだけ。公務員の本質は変わらない。」という言葉が印象的で、公務員としての心構えを学びました。
また、公務員と同じ視点で課題解決に取り組む貴重な経験をし、職員と市民両方の意見を聞くことの重要性を認識しました。3日間の活動を通して、多様な視点で課題を捉え、積極的に行動する力を身につけました。
また、公務員と同じ視点で課題解決に取り組む貴重な経験をし、職員と市民両方の意見を聞くことの重要性を認識しました。3日間の活動を通して、多様な視点で課題を捉え、積極的に行動する力を身につけました。

Fさん
西尾市でのフィールドワークを通して、実際に現地に足を運び、人々と交流することの重要性を痛感しました。インタビューを通して多くの気づきを得ましたが、一方で、そこで得た情報を分かりやすく伝えることの難しさも感じました。「市役所目線」と「住民目線」のバランスの難しさを感じながらも、現場に足を運ぶことでしか分からない現状を把握し、課題解決には現場での体験が不可欠であることを学びました。今後は、視野を広げ、多角的に物事を考えられるようにしたいです。
おわりに
3日間のプログラムを終えた参加者へ送られた西尾市役所職員からのフィードバックの一部をご紹介します。■フィードバック
西尾市の現状を的確に分析し、市民と職員両方の視点に立ったイベントの企画、SNSを活用した若者向けの情報発信、西尾に必要なもの、ターゲット層を現場調査に基づき提案をしていました。また、円滑なチームワークでメンバーがそれぞれの役割を率先して探し、チーム全体のパフォーマンスを向上させた点も良かったです。若い世代ならではのアイデアがあり、市職員にとっても参考になりました。この企画をさらに良くするためには、住民からの意見とともに、経済効果などの根拠資料を示したり、課題解決策の実行と効果検証まで踏み込んだ具体的な説明があると、提案がより実現可能性が高まり説得力が増すと思います。
メッセージ
最後に、西尾市役所職員から参加者へのたくさんの激励メッセージ・エールをいただきました。その一部をご紹介します。
社会人に求められるのは、優れた「提案」だけでなく、それを着実に「実現」していくことです。課題解決策を検討する際、最初から諦めるのではなく、まずは実現可能な方法を模索する姿勢を持つことで、他自治体の事例にも目を向けられ、自然と視野が広がるでしょう。課題の背景、目的、手法という順序で考え、複数の手法を検討し、最適な施策を打ち出すことが重要です。今のうちから多様な経験を積み、「引き出し」を増やしておきましょう。また、仕事においては、市民や職員など、様々な立場から物事を考えること、そして人との繋がりも大切です。
将来、どのような職業に就きたいか、どのような生活を送りたいかを明確に考え、就職活動に取り組めば、きっと良い結果が得られるはずです。応援しています!

■関連リンク


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